Monthly Archive: 6月 2014

ここ20年のインプラントの進歩について

50年前にスゥエーデンでインプラント治療が始まって以来、日進月歩で改善改良を重ねられ、インプラント治療は大きな進歩を遂げています。

 

日本では20年前くらいから本格的な治療がスタートしています。当時のインプラントが骨につくのに6ヶ月ほど要していましたが、今では最短で2ヶ月ほどで上部構造が装着できるまでにスピードアップされています。 さらには骨の少ない方には骨造成を行うなど難治症例についての治療法も確立されるなどさまざまな手法が編み出されるに至っています。

 

いかに患者さまの負担を軽減するかということも大きな課題であり、できるだけ切らず、出血も少ない低侵襲のインプラント治療が主流となりつつありますが、当院でも低侵襲治療については開業当初からの課題として捉え、そのためのテクニックはもとより、最新の機器を導入することにより実現を図っています。

 

今ではインプラントはしっかり噛めることは当たり前であり、それだけではなく、いかに美しいインプラント治療が可能であるかということに主眼がおかれるようになってきました。 当院でも10年ほど前から前歯部審美インプラントということで取り組んできており、審美治療をプラスした究極のインプラント治療として患者さまからもご満足をいただいております。

私がインプラント治療に取り組んだきっかけ

もともとは私の父親が池袋で歯科医院を開業しており、82歳まで現役で治療をしていました。その後半はデンチャー治療、つまり義歯による治療が中心でしたが、その父親の背中を見ながら育ちました。

 

大学時代は義歯に替わるものとしてインプラントに関心を持っていたのですが、当時は大学でもまだインプラントのカリキュラムがなくて、海外に行かなければ学ぶことができませんでした。

私はいち早く、インプラントの治療法を身につけたいという思いから、スゥエーデンとアメリカの大学(UCLA)に留学し、治療法を修得して帰国、実際にインプラント治療を始めたのは20年前になります。

 

その頃はインプラントという言葉を初めて聞く方も多く、まず、皆さんに知ってもらうことが先決とばかりに、地元のタウン誌にインプラントの記事を掲載するなど周知徹底に務めました。今とは隔世の感があります。